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カスタマーサクセスでChatGPTをどう使う?|OpenAI Academyの職種別プロンプト15選

OpenAI AcademyのCS向けユースケースを、日本語でそのまま使えるプロンプト集に整理します。

OpenAI Academyに、カスタマーサクセスチーム向けのChatGPTユースケース集「ChatGPT for customer success」が公開されています。内容は、オンボーディング、競合調査、更新準備、ヘルス分析、図解作成まで、CS業務のかなり実務寄りなプロンプト集です。

この記事では、公式ページの内容をそのまま全文翻訳するのではなく、i-Style読者がすぐ試せるように、5つの担当領域ごとに主要プロンプトを3つずつ選び、日本語で使える形に整えました。

ポイントは、ChatGPTを「文章を作る道具」としてだけ見ないことです。CSでは、顧客の状態を言語化し、先回りの打ち手を作り、社内外に伝わる形へ整えるところに効きます。

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この記事を読むとわかること

  • check_circleOpenAI Academyが紹介しているCustomer Success向けChatGPT活用の全体像
  • check_circleオンボーディング、調査、更新準備、分析、図解で使える主要プロンプト
  • check_circle日本語でそのまま貼り付けて使えるプロンプト例
  • check_circle中小企業のCS・営業・サポートで使うときの現実的な見方

向き:カスタマーサクセス、営業、サポート、既存顧客対応を担当する方
向かない:ChatGPTの基本操作だけを知りたい方

OpenAI Academyの元ページで扱われている5領域

元ページは「Customer Success」向けですが、実際にはCSチーム内の仕事を5つの担当領域に分けています。日本の中小企業で言えば、CS専任部署がなくても、営業、サポート、運用担当が兼務している仕事です。

領域日本語での見方ChatGPTが効く部分
Onboarding & lifecycle strategy導入支援・継続利用設計導入計画、feedback整理、解約リスクへの先回り
Competitive & benchmark research競合・業界調査CS体制、指標、競合プログラムの比較
Account planning & renewal prepアカウント計画・更新準備QBR、経営層メール、更新面談の準備
Data & health analysis顧客データ・ヘルス分析利用低下、問い合わせ傾向、ヘルス指標の整理
Visual & diagram design図解・資料化ジャーニー、エスカレーション、成熟度モデルの可視化

1. オンボーディング・ライフサイクル担当

新規顧客の立ち上げ、継続利用、解約予兆への先回りを担当する領域です。ChatGPTは、顧客ごとのオンボーディング計画や、フィードバックの整理、リスク顧客への接触プレイブック作成に向いています。

用途そのまま使える日本語プロンプト使いどころ
オンボーディング計画テンプレートを作る
[顧客タイプ]向けに、再利用できるオンボーディング計画テンプレートを作成してください。一般的なタイムライン、主要マイルストーン、関係者の合意形成が必要な場面を踏まえ、週ごとの表にしてください。列は「週」「目的」「主なタスク」「担当者」「完了条件」にしてください。
新規導入のたびにゼロから資料を作るのではなく、業種別・契約規模別の型を作るのに使えます。
直近顧客のオンボーディング feedback を要約する
[セグメント]の直近10社のオンボーディング feedback を要約してください。以下に共有するメモとアンケート回答を使い、「うまくいった点」「つまずいた点」「改善提案」の3テーマに分けて、各テーマを短い段落で整理してください。
自由記述の声を、そのまま会議に出せる論点へ変換できます。
解約リスク顧客への先回り施策を作る
[業界/セグメント]の解約リスク顧客に向けて、3つの先回りアウトリーチ施策を提案してください。直近の解約傾向、機能利用の停滞、ログイン頻度の低下を前提に、各施策について「目的」「発動条件」「伝える内容」「CTA」「実施タイミング」を表にしてください。
CSが受け身の問い合わせ対応から、能動的な定着支援へ移るための型になります。

2. 競合・ベンチマーク調査担当

自社のCS体制や指標が妥当かを確認する領域です。OpenAI Academyでは、組織構造、ヘルススコア指標、CSツール、競合の支援体制を調べる用途が紹介されています。

用途そのまま使える日本語プロンプト使いどころ
CS組織体制をベンチマークする
[業界・企業規模]が近い企業のカスタマーサクセス組織体制を調査してください。顧客セグメントごとの役割、担当顧客数、売上規模に対する人員比率に注目し、比較表と補足メモで出力してください。
「うちはCSを何人体制にすべきか」を考える材料になります。
業界別ヘルススコア指標を調べる
[業界]で使われている主要なカスタマーヘルス指標を3つ調査してください。CSAT、NRR、利用頻度、サポートチケット数などを含め、指標名、意味、参考となる水準、出典を表で整理してください。
ヘルススコアを感覚ではなく、比較可能な指標に寄せられます。
競合CSプログラムを比較する
上位3社の競合について、カスタマーサクセスプログラムを比較してください。オンボーディング、ヘルス管理、アップセル/拡張、顧客向けリソースの4項目で比較マトリクスを作成してください。
自社のCS資料や顧客支援メニューを見直すときに使えます。

3. アカウントプラン・更新準備担当

QBR、更新商談、経営層への共有、契約更新リスクの整理を担当する領域です。ChatGPTは、散らばった会議メモや利用状況を、相手別の文面や内部共有資料へ整える用途に向いています。

用途そのまま使える日本語プロンプト使いどころ
経営層向け週次アップデートメールを作る
[顧客側の経営層/役職]向けに、今週のアップデートメールを作成してください。以下の商談メモ、利用状況、次回アクションをもとに、短く丁寧で、意思決定者が読みやすい文面にしてください。最後に「次に確認したいこと」を1つ入れてください。
担当者向けと経営層向けで、言い方を切り替えるときに使えます。
QBRの論点を整理する
[顧客名]のQBRに向けて、直近の成果、リスク、プロダクト利用状況のハイライトを整理してください。最新のヘルススコア、利用傾向、サポートチケット履歴をもとに、箇条書きで「勝ち筋」「懸念」「次の提案」に分けてください。
QBR資料作成の前段階として、話すべき論点を短時間で出せます。
更新商談の準備チェックリストを作る
[顧客名]の契約更新面談に向けた準備チェックリストを作成してください。契約条件、現在の利用状況、既知のリスク、アップセル可能性、事前に確認すべき質問を含め、担当者が面談前に確認できる箇条書きにしてください。
更新直前に慌てず、社内で見るべき情報をそろえる型になります。

4. データ・ヘルス分析担当

利用データ、CSAT、サポートチケット、ログイン頻度などから、顧客状態を読み取る領域です。ChatGPTは、データそのものの最終判断ではなく、傾向の仮説出しや指標設計のたたき台に使うのが現実的です。

用途そのまま使える日本語プロンプト使いどころ
セグメント別の成功指標を設計する
[セグメント]顧客向けの成功指標案を作成してください。導入率、利用頻度、主要機能の活用、更新可能性などを含め、2列の表「指標」「定義」で整理してください。必要に応じて測定頻度も加えてください。
CSの評価軸を、顧客セグメントごとに分けて設計できます。
サポートチケット傾向を分析する
直近四半期のサポートチケット一覧を確認し、繰り返し発生している課題トップ5を特定してください。各課題について、件数、想定される原因、顧客体験への影響、CSとして取るべき次アクションを表で整理してください。
問い合わせ対応を、プロダクト改善やオンボーディング改善につなげる用途に向きます。
解約の早期サインを見つける
過去90日間の顧客利用データを確認し、解約リスクが高そうな顧客を抽出してください。利用量の低下、ログイン頻度、サポート問い合わせ、NPS/CSATの変化を見て、リスク理由と推奨アクションを表で出してください。
担当者の勘だけでなく、データから先回りするための補助になります。

5. 図解・資料化担当

顧客ヘルス、カスタマージャーニー、社内エスカレーション、成熟度モデルを、会議や説明資料で使える図にする領域です。ChatGPTに図解の構造を作らせると、CanvaやPowerPointに移す前の設計が速くなります。

用途そのまま使える日本語プロンプト使いどころ
顧客ヘルススコアの見せ方を作る
顧客向けダッシュボードに表示する、色分けされたヘルススコアゲージのモックアップ案を作成してください。Low / Medium / High の3段階、推奨数値レンジ、アイコン案、補足文言を含めてください。
ヘルススコアを社内だけでなく、顧客と共有しやすい形にできます。
カスタマージャーニーマップを作る
以下の顧客ライフサイクル段階と課題をもとに、5段階のカスタマージャーニーマップを作成してください。各段階に「顧客の状態」「主な痛み」「CSの支援」「次に促す行動」を入れてください。
導入から定着、更新までの支援を見える化できます。
エスカレーションフローを図解する
CSMからサポート、エンジニアリングへつなぐ社内エスカレーションプロセスを図解してください。重要度を3段階に分け、各段階の判断基準、引き継ぎ先、SLA、顧客への連絡タイミングを含めてください。
属人的な緊急対応を、チームで共有できる運用フローに変えられます。

使うときのコツ:プロンプトより先に「材料」をそろえる

今回のプロンプトは、どれも「貼れば魔法のように成果が出る」ものではありません。効きどころは、顧客メモ、利用データ、サポート履歴、アンケート回答などの材料を入れたときです。

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i-Styleとしての読み筋

中小企業では、CS専任チームがなくても、顧客対応の情報は社内に散らばっています。ChatGPTに任せる前に、その情報を1か所に集めるだけでも、かなり価値があります。プロンプト設計は、仕事の依頼メールを書く技術に近いです。背景、材料、出してほしい形をそろえるほど、現場で使える返答になります。

まとめ:CSでのChatGPT活用は「先回りの型」を作ること

  • ・OpenAI AcademyのCustomer Successページは、CS業務を5領域に分けてプロンプト例を紹介しています。
  • ・オンボーディングでは、導入計画、feedback整理、解約リスクへの先回りに使えます。
  • ・更新準備では、QBR、経営層メール、更新面談チェックリストのたたき台を作れます。
  • ・データ分析では、ヘルススコアやサポートチケット傾向から、次に見るべき顧客を絞れます。
  • ・図解作成では、顧客ジャーニーや社内エスカレーションを、チームで共有できる形にできます。
  • ・大事なのは、プロンプト単体ではなく、顧客情報を集めて「繰り返し使える型」にすることです。

CSは、顧客に言われてから動く仕事ではなく、先回りして定着を作る仕事です。ChatGPTは、その先回りを毎回ゼロから考えないための黒子になります。

参考リンク

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