最近、本当にいろんなところで「AIを使いこなせ」って言われるようになりましたよね。
僕自身も、AIはかなり使っています。仕事の進め方も、考え方も、かなり変わりました。なので「AIを使った方がいいですか?」と聞かれたら、基本的には「使った方がいいです」と答えます。
ただ、最近ずっと考えていることがあります。AIを使えること自体が、価値の中心ではなくなってきているんじゃないか、ということです。
今日いちばん伝えたいこと
AI時代でも、本質はあまり変わっていません。まず一つ二つの道で努力して、成果や実績、信頼を積み上げる。その人がAIを使うから、発信にも仕事にも価値が乗るんだと思います。
「AI活用の発信」は、誰が言うかでまったく変わる
たとえば、長年デザインをやってきた人が「AIでデザインの初稿をこう作っています」と発信したら、すごく価値があります。営業で成果を出してきた人が「商談前のリサーチをAIでこう変えました」と話しても、やっぱり読みたくなります。
なぜかというと、その人の中に、AIでは作れない土台があるからです。経験、失敗、成功パターン、お客さんとのやり取り、現場で見てきた空気感。そこにAIが乗るから、「なるほど」と思えるんですよね。
| 発信する人 | 読み手が感じること |
|---|---|
| その分野で成果を出してきた人 | 「この人がAIをどう使うのか知りたい」になる |
| まだ実績が見えない人 | 「AIの使い方の話は分かるけど、この人から聞く理由は何だろう」になりやすい |
ここは少し厳しい話なんですけど、現実としてあると思います。AIの使い方そのものは、これからどんどん一般化します。だからこそ、「何をしてきた人が、AIをどう使っているのか」の方に価値が移っていくんじゃないかなと感じています。
Googleも見ているのは「経験・専門性・信頼」
これは感覚だけの話ではありません。Googleの検索品質に関する考え方でも、役に立つコンテンツには、経験や専門性、信頼できる背景があるかが重視されています。いわゆるE-E-A-T(Experience、Expertise、Authoritativeness、Trustworthiness)という考え方です。
AIで文章を作ることはできます。でも、「なぜその人がそう言えるのか」までは、AIだけでは作れません。過去に積み上げた仕事、実際に向き合ったお客さん、何度も失敗して直してきたプロセス。そういうものが、文章の奥ににじむんですよね。
AI時代に、逆に見られやすくなるもの
- check_circleどの分野で、どれだけ継続してきたか
- check_circle実際に誰の役に立ってきたか
- check_circleきれいな正解だけでなく、失敗や迷いも言語化できるか
- check_circle発信と実際の行動にズレがないか
つまり、AIが便利になるほど、皮肉なことに「人間側の履歴」が見られるようになる。これはけっこう大事な変化だと思います。
まだ何者でもない時期に、AI発信だけで勝とうとすると苦しくなる
若い人や、これから何かを始める人がAIを触るのは、本当に良いことです。むしろ、早く触った方がいいと思っています。僕も新しいツールは触ってみないと分からないタイプなので、気持ちはすごく分かります。
ただ、まだ何者でもない段階で「AI活用を教えます」「AI時代の働き方を語ります」だけに寄せすぎると、少し苦しくなるんですよね。発信はできる。文章も作れる。見た目も整えられる。でも、読み手の心には届きにくい。
ここで順番を間違えない
AIを触ることは大事です。でも、AI発信者になることより先に、「営業で成果を出す」「デザインを磨く」「現場改善を続ける」「お客さんに信頼される」など、自分の軸を作る方が長く効くと思います。
たとえるなら、包丁の使い方だけを語っている料理人みたいなものです。もちろん道具の使い方は大事です。でも本当に知りたいのは、その人がどんな料理を作ってきたのか、誰に喜ばれてきたのか、どんな味を大事にしているのか。そこなんですよね。
AIは「実績の代わり」ではなく、「実績を増幅する道具」
AnthropicのEconomic Indexでも、AIが実際の仕事のタスクにどう使われているかを継続的に調べています。つまり、AIはもう「すごい未来の話」ではなく、現場の仕事の中に入り込んでいるんです。
でも、そこで差が出るのは「AIを開けるか」ではなく、「AIに何を任せるかを判断できるか」です。判断するには、やっぱり分野の理解が必要です。良い出力かどうかを見極める目も、丸投げしてはいけない線を引く感覚も、経験から育つものです。
| 土台 | AIを使った時に起きること |
|---|---|
| 実績・専門性がある | 判断が速くなり、発信にも説得力が乗る |
| まだ土台を作っている途中 | 学習速度は上がるが、評価軸は自分で育てる必要がある |
| 土台なしに発信だけ増やす | 一時的に目立っても、信頼が積み上がりにくい |
Sam Altmanさんも、AIによって世界が大きく変わるという話をしています。僕もその方向感にはかなり共感しています。ただ、社会が変わるほど、個人としては「自分は何を積み上げてきた人なのか」が問われる。ここは変わらないと思うんです。
僕自身も、まだ積み上げている途中です
こういう話をすると、偉そうに聞こえるかもしれません。でも、僕自身もずっと積み上げている途中です。会社をやってきて、うまくいったこともありますが、読み違えたことも、空回りしたことも、たくさんあります 笑
本当にありがたいことに、いろんなお客さんやパートナーさんに支えていただきながら、少しずつ今の形になってきました。その中で最近思うのは、AIを使うほど、過去の積み上げが効いてくるということです。
今からAIを使う人におすすめしたい順番
- まず一つ二つの道を決める:営業、制作、開発、採用、バックオフィスなど、何でもいいと思います。
- そこで泥臭く成果を出す:小さくても、誰かに喜ばれる結果を作る。
- その仕事をAIで深くする:発信量を増やすより、仕事の質を上げる方向に使う。
- 経験から得た気づきを発信する:AIの使い方ではなく、自分の現場の知見として届ける。
AIはショートカットになる部分もあります。でも、信頼そのものをショートカットすることは、たぶんできません。
今日のまとめ
- check_circleAIを使えること自体は、これからどんどん一般化していく
- check_circle価値が出るのは、「何を積み上げてきた人が、AIをどう使うか」
- check_circleまだ何者でもない時期は、AI発信だけで勝とうとせず、自分の軸を作る方が長く効く
- check_circleAIは実績の代わりではなく、実績や専門性を増幅する道具
- check_circle本質は変わらず、一つ二つの道で努力し、成果・実績・信頼を積み上げること
「AIを使いこなす」は、これからもっと当たり前になります。だからこそ、焦ってAIの話だけを追いかけるより、自分が何の人なのかを育てる方が、3年後、5年後に効いてくると思います。
まずは一つでいいんです。自分がちゃんと努力できる道を決めて、そこで誰かに喜ばれる仕事をする。その上でAIを使えば、発信も、仕事も、きっと強くなります。
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